2017-01-01から1年間の記事一覧
ルイス・ヘンリー・サリヴァンの重要論文であり、そのエッセンスが詰まった論文である。 まずサリヴァンの関心事はformにあり、本論もモダンオフィスビルディングの形(form)はどうあるべきかという点から論が起こされ、最終的な「法則(the law)」である…
こちら(http://rco-2.cocolog-nifty.com/blog/2014/12/theodore-turuk.html)に関連して。序文冒頭でヘーゲルの『哲学史』英語版の訳者(ジョン・シルビー)への謝辞が述べられている。ヘーゲルの言説のように大きな道筋を必ずしも描いていくというわけでは…
閑話休題的に。 こちら(http://rco-2.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/hugh-morrison-l.html)と、こちら(http://rco-2.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/h2012-7851.html)にも関連して。ちなみに著者のジョン・ザルコウスキー(1925-2007、MoMAディレク…
ジョアナ・マーウッド=ソルスベリー(http://rco-2.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/joanna-merwood.html、http://madhut.hatenablog.com/entry/2015/09/18/171408 )のペーパー。大雑把に述べて「思想/様式」から引き剥がされたとでも言うべきあり方で近代…
何度観てもよくできている。 www.youtube.com
労作である。 2003年の米国建築史家協会・アリス・デイヴィス・ヒッチコック賞を受賞している(https://en.wikipedia.org/wiki/Alice_Davis_Hitchcock_Award)。また「シカゴのオーディトリアム・ビルディング、オペラかアナーキズムか」という論文が『米国…
ざっと目を通す。 ラテン・アメリカで至る処に記されているスペイン人の残虐非道ぶりはフィリピンでも同じ。ただしフィリピンではスパニヤードだけでなくさらにメキシコ人の傭兵が支配側に加わる。マニラとアカプルコのあいだの「海のシルクロード」ことガレ…
フィリピン住居については第一章「オーストロネシア世界」の住居で触れられるにとどまる。 全体は序章で「住居の原型」が概観され、第一章でオーストロネシア世界他の「伝統的住居」が概観され、第二章で主にインドシナ半島の住居が概観され、第三章で同地域…
拙訳書『テクトニック・カルチャー』では「支那」という言葉を使用している箇所があります。これについて留学生の方からこの言葉を使用する意図は?という趣旨のeメールをいただきました。 誤解や曲解があるとよくないと思い、どなたでも目にすることのでき…
フランク・ロイド・ライトのユニティ教会の箇所を確認。 「保存、拡大、拡張され、目に見えるものとなった空間の価値は、まったく新しい建築をつくり出します。ユニティ教会はそれを実現した最初の建物です。私が近代建築に貢献したのはその点においてです。…
デイヴィッド・ヴァン・ザンテンのルイス・ヘンリー・サリヴァン論にも目を通しておく。謝辞の冒頭にはジョルジュ・ディディ=ユベルマンの名前が見える。 大雑把に述べて全体の構成はサリヴァンが活動した時代のシカゴを三つの時代に分け、それぞれにおける…
ジョルジュ・チウッチのフランク・ロイド・ライト論にも目を通しておく。こちら( Giorgio Ciucci, Francesco Dal Co, Mario Manieri-Elia, Manfredo Tafuri, The American City, From the Civil War to the New Deal, The MIT Press, 1979, translated by Ba…