Stolog

メモ

ポール・メイソン『ポストキャピタリズム 資本主義以降の世界』佐々とも訳、東洋経済新報社、2017

ニコライ・コンドラチェフの波から話を始め、産業革命以降を四つのコンドラチェフ波との関連でまず読み解く。技術革新と言われるものはこの波と関連していると見られる(シュンペーターの波動論)。1873年恐慌、1929年恐慌など。1929-1873=56年 1885-50=1835年→1837年恐慌、これが第二波の始まり。1873-1929年が第三波、第四波は2008年のリーマンショックまで(1987年のブラックマンデーでは駄目なのか)。第三波の技術革新の象徴はトランジスタという。第二波の象徴は石油エンジンか?

続いて労働価値説と限界効用価値説の再検討。労働価値説の大雑把な再評価。

資本主義登場の引金となったカタストロフはペストの流行だったとされ、21世紀においてポスト資本主義への引金となるカタストロフは、気候変動、少子高齢化、金融システム崩壊である、という見取図。